【5】2003年天皇賞春から学ぶこと

「危険な一番人気馬を見つけること」が、本馬券術のキモの一つです。

このレースで言えば、G1勝利のないダイタクバートラムが一番人気になっていました。

どんなにG1を勝ちまくった馬であっても、初めてのG1勝利という日はあるはずなので、必ずしもG1未勝利馬だからと言って蹴飛ばす理由にはなりません。

但しそれにはいくつか法則があります。

などの条件に当てはまる場合です。

この年の天皇賞は、確固たる本命馬が不在で、ダイタクバートラムはどちらかと言えば、押し出されて人気になったという感じの一番人気馬でした。
こういう馬の特徴として、大崩れはしないものの、勝ち切るまでには至らないという傾向があります。これは覚えておいて下さい。

そしてその時に勝ちを攫うのは、実績のある馬と相場が決まっています。
ここ数戦の結果がイマイチでも、過去に同じ様な条件のレースで、良績を残している馬が狙い目です。

先ほど競馬の基本と応用の話をしましたが、レースの格が上がる程、基本をしっかりおさえておかないと、なかなか馬券には結びつかないものです。
天皇賞春にも、いくつか基本があります。
このレースは、伝統的に菊花賞馬が強いレースです。
三冠最後にして、最長距離のこのレースを勝った馬は、よっぽどの事がない限り天皇賞春では凡走しません。

また、実力のある馬であっても、牝馬だと厳しいというのも、このレースの基本です。
このレースは、先に挙げた4つのレースに比べたら、少し難易度が高いとは思いますが、単勝に限れば決して取れないレースではありません。

私はヒシミラクル一点で勝負しましたが、ここまでのオッズがついているのであれば、単勝3点買い程度にしても、全くもって問題ないと思います。
繰り返しになりますが、競馬は二着、三着にはおよそどんな馬でも来ます。
しかし、一着になる馬は、ある程度決まっています。

フルゲート18頭のレースだとしても、平均的に言っておよそ半分の9頭は、善戦はしても優勝はしない馬だと、切り捨てることが出来ます。
そうすれば、残り9頭の中からの選択になりますし、何度も言いますが、一頭に絞る必要はさらさらありません。

大切なのは、不安だからといって、他の馬券に浮気しないことです。


[NEXT]
【6】2008年のジャパンカップダートから学ぶこと




−目次−

▲ページトップ


TOP