同様に、どんな場合でも常に大逃げを打つよう、騎手に指示する。
(明らかに逃げ馬が多くて、超ハイペースが予想されていても)
こういう馬のオーナーには、馬の実力が足りないことから、最初から優勝は諦めているケースが少なくないです。
その代わり、レースが馬のペースにたまたま合致した場合に、上位に残って賞金を稼げるような作戦をとっているのです。
重賞レースともなれば、入着するだけでも結構な金額になりますので、わざわざ強い馬と真っ向勝負をして着外になるより、二着・三着狙いの競馬に徹した方が、お金になる場合も多いのです。
下級条件では、それがより顕著になります。
意図的に優勝はさせず(優勝してしまうとクラスが上がってしまうから)、掲示板に載るような競馬を毎回狙っている厩舎もあります。
(もちろんそんな事は、普通は競馬ファンにはわからない)
競馬の勉強をすればするほど、知識が増えれば増える程、こういう馬は実力不足だと見切って考えてしまうので、結果として馬券に結びつかない事が多いのです。
「勝ち馬から流したけど、どうやってもあの二着馬は買えないよなあ」
というボヤキが、まさにそれです。
あなたにも、心当たりがあるのではありませんか?
私にもあります。
でも、私の馬券術では、その心配はさほど大きくはありません。
何故ならば、単勝中心だからです。
先ほども言いましたけど、二着には人気薄が来てもおかしくありません。
ましてや三着なんて、どんな馬にでも可能性があると言っていいでしょう。
ですが、一着になる馬というのはそうではありません。
明らかに実力が足りない馬、実力があっても調子落ちの馬は、掲示板には来てもなかなか一着には来ないものです。
実力が足りない馬でも、作戦次第では二着、三着は狙えます。
(作戦が噛み合なかった場合は大敗に終わるリスクを覚悟しているから)
しかし、一着となるとそうはいきません。
ですから、必然的に、頭数が絞れます。
徹底的に競馬の勉強をして、レース分析をした結果が、単勝馬券には直結します。(馬連や三連単には、時として逆効果となる)
私が単勝を推奨する理由は、ここにもあるのです。
単勝馬券は、知識を裏切りませんが、単勝以外の馬券は時として知識が逆効果になる場合があります。
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