私は先ほど、この馬券術のキモは「実行力」であると繰り返し言いました。
では具体的に、どんな事を実行すれば良いのでしょうか?
それを明確にします。
基本的に、私の馬券術で実行すべき基本事項は、二つしかありません。
㈰勝負レースでは躊躇なく勝負する
㈪それ以外の局面では、我慢する
非常にシンプルなのですが、基本は本当にこれだけです。
具体的な話は後ほどご紹介致しますが、とにかくこの基本事項二点だけは絶対に守って下さい。どんな時もです。
年間200%の回収率を達成するために、この二つの基本事項から外れることは、断じて許されません。
「この二点を絶対に守る!」と今ここでお約束下さい。
その覚悟が出来た方には、次章以降にてその具体的戦術をお話します。
ではまず最初に、基本事項㈰の「勝負レースでは躊躇なく勝負」について説明します。
まず、このレポートの謳い文句である「200%の回収率」について考えてみましょう。
年間の回収率を200%以上にするということは、単純に考えて資金を2倍以上にしなければ、この数字は達成出来ません。
あくまでも、この達成目標は「年間」ですので、一ヶ月単位、一週間単位ではマイナスになることもあります。
それ自体は全く気にしなくて構いません。
要は、一年最後の有馬記念が終わった時に、年初と比較してあなたの資金が倍になっていればいいのです。
レース毎の結果に一喜一憂するのは、あまり意味のない事です。
短期的スパンでの勝ち負けだけで、この馬券術の是非を決められても困りますので、そこはご了承ください。
そしてこの「回収率」という指標は、金額でいくら儲けたという計算では推し量ることは出来ません。
競馬に使える資金は人によって異なるからです。
年間10万円を使える人と、年間500万円を使える人とでは、同じ回収率でも獲得金額に差が生じるのは当然の事ですよね。
このレポートを読むあなたが、どれほどの金額を競馬に投資する方なのかはわかりませんが、ここでは話をわかり易くするため、年間100万円と仮定して、説明を続けさせて頂きます。
年間100万円ということは、単純に考えれば一ヶ月あたり83000円ほどになりますが、端数は必要経費として考えるとして、一ヶ月80000円の予算とします。
すると、一週間あたりでは 20000円ですね。
この20000円を、土日の競馬開催でどのように投資するかという事を、あなたにはまず考えて頂きたいのです。
要は、資金配分についての作戦を、練ってもらいたいということです。
通常、中央競馬では二場所開催が基本ですから土日を合算すると、
12R×2場所×2日
で、48R開催されることになります。
(3場所開催、3日間開催などの例外は、ここでは省略します)
使えるお金は20000円。
投資対象は48R。
あなただったら、どのような資金配分を計画しますか?
時間をとって、考えてみて下さい。
いつものあなたは、どういう買い方をしていますか?
(普段、土曜はやらないとか、メインレースしか買わないという方も、ここでは一応考えてみて下さい)
ちなみに、私のレポートではこの例のように、ただ読むだけでなく、実際に頭を使って考えて頂く機会が多いです。
その方が、よりあなたにノウハウが身に付くと考えているからです。
さて、どうでしょう。
いろいろな買い方が考えられますよね。
日曜の重賞のみを購入する方。
土曜はパスし、日曜の朝イチからまんべんなく買う方。
東西のメイン、準メインを厚く買う方。
あなたは、どのような資金配分を計画しましたか?
私が思いつく限りの、最もダメな例をご紹介します。
それは、「購入する全レースに、資金を均等配分する」手法です。
例えば、日曜の中山競馬に朝から出かけて、1Rから12Rまで全てのレースに参戦し、予算を1レース毎に2000円に設定して投資する、というものです。
あの、ハッキリ言いますけど、こんな賭け方してたら絶対に儲かりませんから。
競馬場やWINSに行くと、こういう買い方をしている人達が必ずいます。
毎レース、100円単位の馬券を握りしめ、やれ勝っただの鼻差で負けただのを繰り返している人達です。
ハッキリ言って、みっともないです。
あなたには心当たり、ありませんか?
−目次−