あなたの馬券術をよりロジカルなものに

尚、私の勝負馬券は基本的に単勝ですが、必ずしも毎回そうだとは限りません。
複勝も買いますし、時には馬連や、三連単を勝負馬券にすることもありますが、その説明はもう少し後で行いますので、とりあえずお待ち下さい。
(もちろん単勝だけでも全然構いません。)

その前に、競馬ファンが誤解しがちな「競馬の盲点」を、もういくつかご紹介します。
こういった細かい部分をひとつひとつ理解していくことが、あなたの馬券術をよりロジカルなものにしますので、しっかり読んで下さい。

私は23年間一貫して単勝馬券を推奨しておりますが、その理由の最たるものは、今お話した「的中率の高さ」です。
このことは十分ご理解頂けたものと思います。

二つ目の推奨理由としては、「期待値の高さ」を挙げます。
単勝馬券ほど、期待値の高いリーズナブルな馬券はありません。

このように書くと、疑問を感じる方もいらっしゃるでしょう。

単勝は確かに当たり易いけど、期待値なら三連単の方が上でしょ、と。

ところがそうではありません。

もちろん、レースによっては期待値の低いケースもありますが、年間を通してみた場合、圧倒的に期待値が有利なのは単勝馬券です。

その解説をします。
モデルケースとしては、先ほどの 18頭立てのレースを想定して下さい。

単勝1点買いに匹敵する的中確率を保持するには、馬連では9点、三連単では約275点もの買い目が必要だと言いました。

話をここだけ切り取ると、皆が単勝を買いそうなものですが、現実にはそうではありません。
むしろ逆で、単勝馬券の売り上げはJRA全体の微々たる割合です。

なぜ、単勝を買わないのか?

WINSにいる、競馬ファンをつかまえて聞いてみて下さい。
多分、皆同じ事を言うのではないでしょうか。

「単勝は、配当が安いから買わない」

なるほどなるほど。

確かに単勝と三連単では、話にならないくらいオッズが違いますよね。
三連単では万馬券は当たり前ですし、馬連でもそんなに珍しくありません。
単勝で万馬券となると、ちょっとしたニュースですよね。

しかし、ここに盲点があるのです。

便宜上、馬連との比較で話を進めますね。

単勝1点買いに匹敵する的中率を馬連で再現すると、馬連9点買い。

1頭の馬の単勝に9000円投資するのと、1頭の馬から9頭に1000円ずつ、馬連で流すのとでは、的中率という観点では同じです。

ですが、期待値という観点から考えたらどうでしょう?
後でじっくり説明しますが、私の馬券術では単勝5倍・10倍程度の馬を狙うのが基本戦略になります。

18頭立てレースの単勝5倍というと、おそらく2番人気あたり。
単勝10倍であれば、3番人気〜6番人気あたりでしょうか?

まあ、何番人気であっても構わないのですが、とにかく9000円を投資して的中した場合の配当を考えて下さい。

5倍の単勝であれば、払い戻し金は45000円。
10倍の単勝であれば、90000円が受取額です。

これはわかりますよね。

では、この金額を馬連で捻出しようとしたら?

45000円の配当を得ようとなると、45倍の馬連馬券の的中、90000円であれば、90倍の馬連的中をして、初めて単勝での払戻金と並びます。

ここで考えて欲しいのは、その難易度です。

冷静に考えて下さいね。

㈰5倍の単勝馬券を1点で的中
㈪45倍の馬連馬券を9点で的中

さて、どちらが簡単ですか?

明らかに㈰の方が、難易度が低くないでしょうか?

単勝5倍の馬だと、おそらく2番人気あたりでしょう.
2番人気が勝つレースなんて、珍しくもなんともありません。日常茶飯事です。

それに比べて、45倍の馬連はどうでしょう?
高配当とまではいかなくても、なかなかの中穴馬券ですよね。

1番人気から3番人気あたりまでの組み合わせでは、まずここまではいきません。
人気薄を絡めるか、上位人気馬を思い切って蹴飛ばすか。
何かしらの冒険をしないと、取れない馬券なのではないでしょうか。

これが単勝10倍の馬券となると、傾向は更に顕著になります。

単勝で10倍つく馬となると、多分3番人気.6番人気あたりでしょう。

さすがに、2番人気の単勝をとるのとは難易度が異なります。

しかし、それに匹敵する馬連馬券のオッズは、なんと90倍です!

90倍なんて、万馬券寸前の高配当ではありませんか。
もし的中したら、ちょっと人に自慢したくなるような馬券ですよね。

いくら9点買いをしたからといって、そうやすやすと取れる馬券ではありません。
そしてこれは重要な盲点のひとつなのですが、競馬に詳しくなればなるほど、取りにくくなる馬券であると言えます。

ちょっと話が逸れますが、競馬には
「詳しくなりすぎると、かえって馬券が当たらなくなる」
という側面があります。

その理由は、馬はどこまでいっても所詮、動物であるということと、ケースによっては、全ての厩舎や騎手が、必ずしも1着も目指して出走しているのではないという事情によります。

ハッキリ言えば、二着であれば人気薄が飛び込んできても、全くおかしくありません。
ましてや、三着なんてどんな馬にでも可能性があります。
それが競馬というものです。

実力だけでは着順は決まりません。


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最初から優勝は狙わず、どんな場合でも常に後方待機、直線だけ追う




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