では具体的に、感覚的な馬券術、論理的な馬券術とはどういうことをさすのか、説明していきます。それをハッキリさせれば、悪癖を取り去り易いと思います。
これは当レポートの商品説明の中でもちょっと触れているのですが、おさらいの意味も含めてもう一度聞いて下さい。
モデルケースとして、フルゲート18頭立てのレースを想定します。
馬の強さや騎手などの要素はここでは無視し、純粋に馬の頭数のみを考えて下さい。
18頭の馬の中から1頭を選びます。その馬が勝つ確率はどれくらいでしょう?
これは、単勝1点買いの確率を求めているのと一緒ですね。
答えは簡単です。18分の1、すなわち5,5%ほどとなります。
これが馬連となると、確率はガクッとと落ちます。
153分の1、およそ0,65%です。
馬券の中で最も当たりにくい三連単ともなると、その確率たるや4896分の1、約0,02%にまで落ち込みます。
ものすごく小さい確率だ、という事はわかるでしょうけど、これだけでは、なかなか実践的なイメージが掴みにくいと思います。
ですが、こういう点がまさに「競馬の盲点」の一つでもあるのです。
この例の場合は、競馬の盲点というよりは数字のトリックとでも言った方がいいのかも知れませんが。
とにかく、このような盲点を一つ一つロジカルに解明していくことが、あなたの競馬力向上に直接的につながります。
いくら競馬新聞を熱心に読み込もうが、蛍光ペンでマーキングしまくって研究しようが、基本的な事をはき違えていたらお話にならないのです。
傍目には努力しているようでも、私に言わせれば何もしていないのと同じです。
では、競馬の盲点についてより深く理解して頂く為に、一つ例題を出します。
あまり深く考え込まず、思いついたままパッと答えて下さい。
(18頭立てのレースで、馬や騎手の力量が同じだとして)
次のうち、最も的中率の高い馬券の買い方はどれですか?
㈰単勝1点買い
㈪馬連8点買い
㈫三連単250点買い
制限時間、5秒以内でよろしくお願いします。
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答えは、㈰の単勝1点買いです。
単勝1点買いの的中率を上回るには、馬連なら9点三連単なら約275点にまで、馬券を増やさなくてはなりません。計算上、そうなります。
ですが、たくさん馬券を購入すれば、それが例え最も当たりにくい三連単であっても、心理的になんとなく安心してしまいませんか?
これだけ買えば、どれかは当たるだろう、みたいな。
あの、ハッキリ言いますけど、そんなわけありませんからね。
理由は、今説明した通りです。数字は嘘をつきません。
計算式を見せて論理的に考えれば、なるほど当たり前の話なのですが。
人間の感覚とは、それくらいアテにならないものだ、と覚えておいて下さい。
ましてや、長年染み付いた習慣を取り去るのは、容易な事ではありません。
しかし、それをやらないと、馬券に強くはならないのです。
−目次−