【法則4】馬体重は、その馬の知識がないと意味がない

世の中に出回っている競馬必勝本の多くは「当日の馬体重の増減」を重要視しているものが少なくないようです。
理屈を読むと、確かにその通りである気になります。
私も、ある程度は賛成です。

ですが、そんなに神経質にチェックする必要は、ありません。

というより、馬体重を勝ち馬選択の指針にするなら、あらかじめその馬の理想的な体重や「これくらい絞れていて欲しい」という数字を持っておかなければダメです。

当日、あなたの本名馬がプラス10kgで、パドックに現れたとしましょう。

このプラス10kgという数字を見て「太い」と思うのか、「これくらいでいい」と判断するのかは、その馬のそれまでの過去の記録を知らない事には、判断出来ませんよね。

何の前知識もなく、数字だけみて「絞れていないから、本命を変える」というのは危険な事です。

そんなことをするくらいなら、馬体重など見ない方がいいです。

プラス10kgではなく、プラス20kgだったとしても同じことですよ。

その体重増が、成長分なのか絞れていないのかは、数字だけでは判断出来ません。三歳馬が休み明けにプラス20kgで出てくるのと、9歳馬がプラス20kgで出てくるのでは、全く意味が違いますよね。
馬体重って、一筋縄ではいかないんですよ。
勉強が必要です。

少なくとも、その馬の過去の体重の推移(ネットで簡単に調べられます)何キロで好走しているか、休み明けは走る馬か、走らない馬か(休み明けに好走する馬であれば、馬体重はあまり見ない方がいいです)何歳馬か。プラス体重は、成長分なのか、贅肉なのか。

少なくともその程度の知識を、前もって仕入れていないと、当日パドックの数字に飛びつく、という愚を犯しがちです。

馬体重は、その馬の知識を持っていないと、意味がありません。

いっそのこと、馬体重を見ない、という方法もアリだと思います。

それくらいのものです。


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