私の競馬歴の中で唯一赤字になってしまったのが、西暦2000年です。
この年中央競馬は、テイエムオペラオー一頭のためにあったと言っても過言ではないでしょう。この馬にとことん逆らい続けてしまったのが原因です。
2001年のJCで、ジャングルポケットでオペラオーを負かした時は、長いトンネルを抜けた気がしたものです。
私がテイエムオペラオーを避け続けた一番の理由は、「騎手」です。
前述の通り、私の馬券術では騎手を重視します。レースの格が上がれば上がるほど、そうします。
和田騎手は、私は「基本はG3、せいぜいG2までの騎手」だと思っていました。
というより、今でもそう思っています。事実、和田騎手のG1勝利は、全てテイエムオペラオーによるものです。
重賞では騎手を重視せよ、と私は口が酸っぱくなる程言っていますが、騎手の過去実績を調べるときには、数字だけで判断しないようにして下さい。
JRAのホームページでは、騎手毎の成績がすぐに調べられます。
基本的に、G1レースを勝つ騎手は決まっています。
先ほど私が表にまとめた騎手ランキングをご覧下さい。
ランクSかランクA。
お手馬に乗って来た時のランクBとランク−B。
G1に限れば、ほとんど全てここからです。
G1以外の重賞も、まずはここに乗っている騎手が基本です。
ここに乗っていない騎手を本命にする時は、よっぽど強い根拠を持った上で、単勝を購入するようにして下さい。
以上の理由で、テイエムオペラオーを切りました。
ジャングルポケットを本命に据えた理由の大半も、騎手が外国人のペリエだったからです。(それ以外に、府中が大得意という血統的背景もありますが)
外国人騎手は、どんな場合にでも注意が必要です。
彼らは日本に出稼ぎに来ています。毎回、本気で勝ちに来ています。
日本人の騎手が本気で騎乗していないとは言いませんが、競馬に対する環境や取り組み方がまるで違いますので、結果に差が出て当たり前です。
日本人の騎手には、先輩と後輩の関係があります。
詳しくは知りませんが、派閥のようなものもあるでしょう。
「自分が勝つことが一番だが、もし自分が勝てない展開になってしまったら、これは何をさしおいても、お世話になっている武豊さんが勝つ事が望ましい」
「自分は出来れば逃げたいのだが、このレースは蝦名さんが逃げ宣言している。
邪魔をしてはいけない。二番手に控えよう。」
「同じ厩舎の四位さんの馬の進路を塞いだら、あとでオーナーに怒られる」
外国人騎手には、このような心理的葛藤などありません。
しがらみも少ないはずです。乗りたいように騎乗します。
この差が結果にもたらす影響は大きいですよ!
「外国人騎手は、日本人のトップレベル、あるいはそれ以上の存在」
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