単勝は、競馬センスを磨く

単勝関連で、私が作った格言がもう一つありますのでご紹介しますね。

「単勝は、競馬センスを磨く」

というものです。

これは別に、抽象的な話や精神論を唱えたいわけではありません。

例えば単勝ではなく、三連単を購入し、観戦する時の事を考えてみて下さい。

言うまでもなく三連単は、最低でも3頭の馬を選ぶわけですから、レース中は購入した3頭の走りが気になりますよね。

現実的には三連単の買い目はもっと増えるでしょうから、5頭から6頭、ないしはそれ以上の馬のレース運びに眼がいくはずです。

それに対し、単勝購入時に見ている馬は、基本的に1頭です。

どちらが、自分が賭けた馬の記憶が残り易いでしょうか?

言うまでもなく後者ですよね。

自分がレース前夜から、考えて考えて考え抜いた末に選んだ一頭が、果たしてどんなレースをするのか。
スタートで出遅れはなかったか。
コース取りはどうだったか。
レース中、不利はあったか。
直線に出した時、前が詰まるような展開にはならなかったか。
ペース配分は?

など、実にいろいろな事が見えて来ます。
こうして自分の眼で見た馬の記憶とは、なかなか色褪せないものです。

新聞の紙面だけ眺めていてもなかなか伝わらない、細かいニュアンスや馬の癖、得意不得意などが映像として脳にインプットされます。
そしてそれは、次回の馬券検討に、大きなアドバンテージをもたらすのです。

「競馬は記憶のスポーツ」であると言いますが、まさにその通りだと思います。

単勝を買って観戦するだけで、享受出来るメリットは計り知れません。

それが、三連単の場合はどうでしょう?

「㈷頑張れ、㈯頑張れ、豊来い、ルメール逃げろ、岩田はいらない!」
「㈫が来た、いいぞ、㈫差せ!え、でも㈭は買ってないよな、㈭は?」
「よし、蝦名が来た!二着も買ってる!あれ、でも三着の馬はどうだ?」

あの、これで馬の記憶が残るのであれば、それはスゴイことですよ(笑)

競馬に強くなるには、単勝を買ってレースをじっくり観戦すること。
その記憶を、忘れない努力をすること。
これが非常に大切です。

得たレースの記憶を、自分なりに忘れないように記録しておくと、更にいいでしょう。私は競馬の血統書を毎年一冊購入(後ほど詳述)しておりますが、そこに直接情報を書き込んで、財産としています。

前述の例で言うと、私は2008年の有馬記念は勝負をせずに、観戦に徹しました。

その結果、

「ドリームジャーニーは、東京コースよりも中山コースに適性がある」
「右回りの方がレース運びがスムース」
「ステイゴールド産駒は2500mでも通用する」
「有馬記念は、天皇賞とJCを連戦して来た馬よりも、どちらか一方のみを使った馬の方が余力があるのでは」

などと言った、実践的な情報を得る事が出来ました。

この結果を応用し、翌2009年には、

産経大阪杯
天皇賞春
宝塚記念
有馬記念

の4つのレースで、同馬の単勝を購入。

天皇賞春こそ3着に破れましたが、他の3つのレースでは単勝を的中させる事に成功しました。

「単勝は、競馬センスを磨く」

というのは、こういう事です。

他の馬券では、こうはいかないものです。


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単勝馬券のメリット、おわかりいただけましたか?




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