【法則6】パドックなんて見ても無駄

G1ともなると、有名タレントのライブでもあるかのごとく、パドックの前は鈴なりです。

ダービーとか有馬記念だと、準メインをパスして場所取りをしないと、馬そのものを見る事が出来ないほどの混雑も珍しくありません。

パドックに行くのが「一度、ディープインパクトを近くで見たい!」とか、そういう理由であればいいですよ。是非お出かけ下さい。

ですが、パドックで馬の状態を観察し、馬券検討に活用しようと思って足を運んでいるのであれば、そんな事は今すぐ止めて下さい。

全国の競馬ファンや、専門家から非難を浴びる覚悟で言いますけども。

パドックなんて、見ても無駄です。

なぜ無駄かというと、馬の体調は連続性を持って見ないと判断出来ないからです。

あなたが四六時中、担当馬と一緒に過ごしている厩務員であるとか、毎日トレセンに詰めている調教師であれば、ちょっとした体調の変化にも気がつくでしょうし、調子の善し悪しは判断出来ると思います。
しょっちゅう稽古をつけている、調教助手とかであれば、一見健康そうに見える馬の、隠れた不調なども見分けられるでしょう。

でも、あなたは毎回ほぼ初めて、その馬を直に見るわけですよね。

例えば、あなたの本命馬が、パドックでやけに覇気がなく見えたとしましょう。

でももしかしたら、その馬はいつもそうなのかも知れません。

もしくは逆に、やけにテンションが高くて落ち着かない、という印象を持った
としましょう。

ですがその馬は、普段から常にハイテンションなのかも知れません。

そういう事は、日頃からその馬に接していないと判断出来ない事です。
その馬の「いつもの状態」を知らないのに、パドックでの一場面を切り取って調子を判断するなんて、極めて非合理的ですし、ナンセンスです。

そもそも、(私も含めてですが)部外者に馬の調子なんて、見ただけじゃ判断出来ないと思いますよ。

馬の背中から、名前が書かれているゼッケンを取り外したら、それが何という馬なのか、わからないでしょう?

そのレベルの人間が、馬のコンディションなんてわかるのでしょうか?

パドックは、見るだけ無駄です。


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