テレビに出ている競馬評論家が、したり顔で解説しますね。
「うーん、いつもと比べてテンションが高めですねえ」
「周回の際の、後脚の出が良くないですね」
「発汗が目立ちますし、好調時には今一歩というところでしょうか」
などなど。
それを聞いている我々は、競馬のプロの言うことだからと、何となく信用出来る気になってしまいがちです。
レース前日から、考えに考え抜いて決めた本命馬を買う寸前に、
「あー、明らかに太め残りですね。いつもと比べ、元気もありません。」
などというコメントを聞いて、つい本命を変えてしまった経験、あなたにはありませんか。
そして結果は、太め残りで元気がないはずの馬が快勝。
あなたは苦虫をかみつぶしたような顔をして、競馬場を立ち去る、と。
あの、言っておきますけど、解説者はプロでもなんでもないですからね。
解説者やコメンテーターはプロではなく、競馬関連の仕事をしている人、です。
馬についてコメントをするのが仕事です。
ですから、その馬について何の感想を持っていなくても、何か言わないと仕事にならないんですよ。
「はい、えーと、特に何もコメントはありません。」
では、お金を貰えないのです。仕事でやっているのです。(これも、競馬の盲点と言えば盲点なんでしょうかね)
私から言わせれば、彼らの言葉を真に受ける方がどうかしています。
あなたには、WINSの片隅で短波ラジオにイヤホンを差し「パドック解説者のイチオシ予想」とか、「返し馬で最も良く見えた馬」の情報を聞いて、マークカードを塗りつぶした経験はありませんか。
当たるとか当たらないとか以前に、カッコ悪いですよ、そもそも。
もっとロジカルに、知的に馬券は購入して下さい!
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