次に、資金を配分について補足説明致します。
先ほどの例で言うと、資金を均等配分する方法には感心しません。
例えば、
中山9R…5000円
中山10R…5000円
中山11R…5000円
阪神11R…5000円
というような戦略ですね。
いったい、どのレースが勝負レースなのか、全くわかりません。
数多くのレースの中から、4レースに絞ったところまではいいです。
ですが、その配分が良くないのですよね。
「この4レース、どれも全く同じ程度の自信を持っている」
と言い切れるのならこれでもいいですが、実際そんなことは稀なはずです。
勝負レースを決めきれない理由としては、
㈰レース分析に費やす時間が足りないか、分析方法に問題がある
㈪レース数を絞ったり、資金配分を偏らせる事に心理的な恐怖を感じている
このどちらかのケースにあてはまる場合がほとんどです。
㈰に当てはまるのであれば、まだいいのです。
レース分析については、私がこのレポートの中で徹底的にその方法を伝授します。今現在あなたの分析力に問題があっても、大丈夫です。
大問題なのは、もしあなたが㈪のケースに当てはまる場合です。
これはマズい。大変にマズいです。
この考え方に少しでも当てはまるのであれば、今この場で修正しないと、あなたが馬券でいい思いをする可能性は、極端に低くなります。
何故かと言うと、この考え方に当てはまってしまうあなたは、競馬を論理的に捉えるのではなく、直感的に捉える習慣が染み付いてしまっているからです。
私は「直感」の全てを否定するわけではありません。しかし、ここでご紹介する馬券術においては、直感の占める割合はごく僅かなもので、大部分はロジカルな裏付けがあってのものです。
特に、レース数を絞る話とか、馬券や資金配分の戦略の話において、この悪癖は致命的です。
競馬の中でも、ここは特に感覚的要素を排除して、どこまでもどこまでも、理詰めで作戦を立てて欲しい部分なのです。
ここで言う感覚的要素とは、例えば次のような考え方、行動をさします。
ご自分に当てはまる部分がないか、チェックしてみて下さい。
1点だとなんとなく不安だから、買い目を増やしてみよう。
1レースに絞って、もしそのレースがダメだと今日は全敗だから、保険としてあと2レース、買っておこう。
単勝だと、その馬が鼻差で負けてもハズレだから、二着でも的中になるように、単勝はやめて馬連で5頭に流そう。
などなど、です。
どうですか?心当たり、ありませんか?
人間、長年染み付いた習慣を修正するのは、容易なことではありません。
このレポートを手にされたあなたは、きっと今まで競馬で思う様な成果を出して来れなかったはずです。
だから、お金を払ってまで、見ず知らずの他人の馬券術を学ぼうとされている
わけですよね。
何が言いたいかというと、馬券成績向上に対するモチベーションは、一般の人に比べたらずっと高いのではないか?という事です。
モチベーションが高いというのは、いいことです。
だからこそ、その高いモチベーションを、まずはこの悪癖を取り去る作業に使って下さい。
感覚的に馬券を購入するのは、今日でおしまいにしましょう。
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