5.クラップスのルール

賭け方のバリエーション

パスライン(PASS LINE)

第1投であるカムアウトロールの前にこのPASSLINEに賭金を置く(写真右)。カムアウトロールで「7」か「11」が出ればその場で勝ちとなり、賭金と同額の払戻金(1ドルの賭金に対して1ドルの払戻金)を受ける。
逆に「2」か「3」か「12」が出ればその場で負けとなり賭金を失う。それ以外の数字の場合は、その目が「場の目」となり、第2投目以降で「7」が出る前にその目が出れば勝ちとなり、「7」が先に出ると負けでゲームは終了する。もちろん第2投目以降で「2」、「3」、「11」、「12」が出ても勝ちにも負けにもならない。とにかく第2投目以降は、ひたすら「場の目」が先に出るか「7」が先に出るかだけの勝負である。このパスライン

カム(COME)

これはパスラインと基本的にはまったく同じで、唯一の違いはパスラインは最初の第1投目、つまりカムアウトロールの時点でゲームに参加するのに対して、このカムは第2投目以降の好きな時にゲームに参加するというだけの違いである。
具体的に例をあげて説明するならば、カムアウトロールで「9」が出たとする。「場の目」は当然「9」になる。第2投で「8」、第3投で「10」、(この段階ではまだ7が出ていないので誰も負けていなし、カムアウトロール以降9も出ていないので誰も勝っていない)、その段階でAさんは第4投目からゲームに参加したくなってこのカムに賭けたとする(写真)。この場合、Aさんは第4投目で「7」か「11」が出れば勝ちで、「2」か「3」か「12」ならば負け、そしてそれ以外の数字の場合は、その第4投目の数字が「あとから参加したAさんだけの場の目」となり、第5投目以降で「7」が出る前にその目が出ればAさんの勝ちで賭金と同額が支払われれる。「7」が先に出るとゲーム終了となり負けとなる。このカムもパスラインと並んで最も重要な賭け方なので完全にマスターしておく必要がある。
このカムもパスラインと並んで最も重要な賭け方なので完全にマスターしておく必要がある。

プレースベット(PLACE BETS)

テーブルの中央部に大きく書かれている「4」から「10」までの各個別番号に対する賭け。これはカムアウトロール以降いつからでも参加できるわかりやすい単純な賭けだ。たとえばこの写真のように「8」に賭けた場合、「7」が出る前に「8」が出れば勝ち、「7」が先に出てしまえばゲーム終了なのでその時点で負けとなる。
このプレースベットは「場の目」などに関係なく、ただ単にその数字に賭けるだけなので賭けそのものは非常に単純明快だが、払戻金の計算が少々複雑だ。それは各目の出現率が微妙に異なっていることに起因している。つまり「8」よりも「4」の方が出にくいので当然その分当たったときの配当倍率は大きくなる。計算が複雑と言ってもカジノ側がちゃんと計算してくれるので特にプレーヤー自身がそれを覚える必要はまったくない。

ちなみにその配当倍率は、「4」と「10」に賭けた場合が5ドルの賭金に対して9ドルの払い戻し(つまり1.8倍)、「5」と「9」に賭けた場合は5ドルに対して7ドル(1.4倍)、「6」と「8」に賭けた場合は6ドルに対して7ドル(1.16倍)が払い戻される(これらの配当倍率は「何倍」というカタチで覚えるのではなく、「いくらの賭金に対していくら」というように覚えた方が半端な数が出ないので覚えやすい)。したがって勝った場合の払戻金に複雑な端数が出ないように、これらのプレースベットに賭ける際は必ず5の倍数の金額(「4」,「5」,「9」,「10」に賭ける場合)、もしくは6の倍数の金額(「6」,「8」に賭ける場合)を置くのが常識である。つまりプレースベットの「8」に賭ける場合であれば、6ドルとか18ドルを賭けるようにするということである。もちろん中途半端な金額を賭けても反則にはならないが、1ドル以下の端数の払戻金は切り捨てられてしまうルールになっていることが多いため自分が損をすることになる。

なおこのプレースベットはその出現率と配当倍率の関係上、「6」または「8」以外には賭けない方が得策だ。「4」、「5」、「9」、「10」はその出現率の割に配当倍率が十分でない。正確に言うと「6」や「8」もなるべく賭けない方がよい(後述するが、カムとオッズ賭けにした方がトク)。

ドントパス(DON'T PASS)

れはここまでに説明してきた賭け方とはまったく逆に、カムアウトロール以降で「7」が出てゲーム終了となると勝ち、という"あまのじゃく的な賭け方"である。賭けの内容としてはパスラインのまったく逆と考えればよい。つまり第1投目であるカムアウトロールの前にこのドントパスに賭け、カムアウトロールで「7」か「11」が出れば負けで、「2」か「3」ならば勝ちとなる。
なお「12」だけは引き分けで勝負立ち消えとなる。それ以外の数字の場合はその目が「場の目」となり、第2投目以降で「7」が出る前にその目が出れば負けで、「7」が先に出ればゲーム終了で勝ちとなる。もちろん勝った場合の配当倍率はパスラインの場合と同様1対1(1ドルの賭金に対して1ドルが支払われる)だ。
なおこの賭けは確率論的な期待値は非常によく、勝ち負けのことだけを考えたら「パスライン」と並び最も有利な賭け方である。

ドントカム(DON'T COME)

これもあまのじゃく的な賭け方で、内容としてはカムのまったく逆と考えればよい。言い換えれば、ドントパスとほぼ同じで、ドントパスとのちがいは、カムアウトロールの段階で参加するかそれ以降に参加するかの違いだけだ。
カムアウトロール以降であればいつでもこのドントカムに賭けることができる。そしてこれに賭けた直後の最初のロールで「7」か「11」が出れば負けで、「2」か「3」ならば勝ち、「12」だけは引き分けで勝負立ち消えとなる。それ以外の数字の場合はその目が「あとから参加したそのプレーヤーだけの場の目」となり、それ以降のロールで「7」よりも先にその目が出ると負け、その目が出る前に「7」が先に出れば勝ちとなる。勝った場合の払戻金はもちろん1対1である。


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オッズ賭けの具体例


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