オカルト出目は、プログラムに仕組まれた演出か?
海シリーズには、以前から数々のオカルト現象が存在する。これが、長期にわたり代々海シリーズのファンを作ってきた理由のひとつと言えるだろう。
出目が出現した後すぐに大当たりを引いた経験のある人間は、それが自分自身で実際に体験した現象であるだけに、他人にどれだけそれを否定されようとも、次に同じ出目を引くと今回も必ず当たりが来ると信じ込む。それで当たりがこなかったとしても、当たるまでひたすら資金をつぎ込んでいくのだ。
以前、あるパチンコ店で「この出目が来たら大当たりが近い?」という張り紙を目にしたことがある。
実はメーカー側もこれを意識しており、当たりの直前にある出目が出現すると、何回かに一回は当たりが来るプログラムを製作し、負けても負けてもどんどん資金をつぎ込む「海ジャンキー」を作ろうとしているのだろうか?
しかし、メーカーがパチンコの主基盤に、「もしある出目がくると、何回転以内に必ず当たりがくる」というプログラムを組み込んだ場合、これは明らかに違法となり作る事はできない。
正確に言うと、過去にはこういった抽選方式を用いた機種が存在していた(2段階抽選方式という)が、客の射幸心をあおるという理由で、今から10年以上前にすでに禁止になっているのだ。
そのため、ある出目が出た場合にはいつも当たりが来る、というだけではなく、それに相反するハマリや通常の状態も意図的に作らなくてはならないのである。
つまりオカルト出目は、当たりがこない場合のハマリに向かうことも多いのだ。
スタートチャッカーに玉が入った瞬間、主基盤と呼ばれるコンピューターで大当たりが抽選される。この確率と出玉とのバランスによってスペックが決定されるが、パチンコ台の認可を受ける場合、当局がこの主基盤のプログラムを一台々チェックしているわけではない。これでは、一機種の認否を決定するだけでも膨大な作業量が必要になり、認可が降りるまでに早くても半年以上かかることとなる。その間に法律が変わることもあるなど、現実的に不可能なのである。
この主基盤の認定を受けるためにはかなり厳しい規制があり、特に、自社の機器に自社で開発した主基盤を取り付けたくても、不正の可能性が発生するため認可がおりない。
そのためどのパチンコメーカーも、その時点で業界で認定を受けている新基準の数種の中の指定の標準品のひとつを利用して認可を受けている、というのが現状なのだ。
それでは、パチンコはどの機種であっても共通の主基盤による電子ルーレットの完全確率による一発抽選により大当たりが来るのだろうか?
・・・・答えは、「YES]である。
でなければ、パチンコ台が認可されてホールに出荷されることはないのだ。しかし、それでは海物語ジャンキーのあなたは納得できないだろう。
海物語は、他の機種では楽しめないリーチの演出、 そして、大当たりの偏りがあるではないかと・・・・。
そして、オカルトや「サブマリン打法」による攻略は、完全確率による一発抽選では、ありえないのでは・・・。
副基盤の役割
しかし安心してもらいたい。
先ほどはあなたのパチンコの夢を壊すようなことを述べているが、 パチンコ台には主基盤の他に、それぞれの機種ごとにその機種用の副基盤がついているのだ。
この副基盤には最初の大当たりを抽選する機能こそないが、 デジタル画面の動きやリーチアクションの演出の選択、連荘や 確変時の高確率抽選の信号を主基盤へ送信する、ホルコンからの当たり信号を感知し、当たりのプログラムを制御するなどの重要な役割を担っている。
最近の調査では、主基盤の計算機能を表すCPUが8ビットであるのに対し、副基盤のCPUは16ピットと言われ、さまざまな機能を持つことが可能になってきているのだ。
また以前、大海物語の裏側からもう一枚副基盤を入れ込むスリットが発見され、不正基盤を入れ込むことも可能ではないかと業界で話題になっている。
しかしこれは、仮に強力な攻略法やバグが発見された場合、メーカーは副基盤をもう一枚加えて対応するための防衛対策であり、悪意によるものではないので問題はない。
これらのことからも、海物語シリーズの攻略の鍵は副基盤の演出の読み取り方にあると断言できるのだ。
当たり信号と大当たりのしくみ
当たり信号がくれば、出目や魚群が出現するのは必然性の現象である。 (スーパー海物語シリーズの機種には、隠れ確変が存在する)
パチンコ機器の基盤には、主基盤と副基盤がある。 主基盤は、スタートチャッカーに入った玉をセンサーにより感知し、大当たりの抽選を行う。それに対して副基盤は、主基盤から送られてくる抽選結果を液晶画面に表示し、さまざまな出目やリーチアクション、当たり表示、ラウンド中の演出等を作り出す。
現在の法規では、主基盤から副基盤へ信号を一方通行で送ることは出来ても、反対に副基盤から主基盤への信号の送信は、確変中の大当たり確率の切り替え以外はできない。
それでは、副基盤は、どのように大当たり信号を受け取り、どのような出目を誘発させ、大当たりを演出するのだろうか。
その一例を右の図で解説してみよう。
まず、ホールでは、その日の割り数(利益率)や、大当たりの発生する時間帯等、経営方針に沿ったデータがメインコンピューターで設定される。
たとえばイベント日などでは、早い時間帯での当たりを設定したり、確率の設定を甘くするため信号を増やしたりできるわけである。
まず、メインコンピュータから各島コンピューターに「(1)当たり周期信号が送信」される。
イベント日などは、この当たり周期信号の回数が、普段の日より多く発生する。これは、遠隔操作であるが、特定の台への操作ではなく、島コンピューターのグループ内の不特定多数の台に送られているとみなされ、違法行為にはあたらない。
次に、当たり周期発生信号を受けた島コンピューターでは、そのグループのどの台に当たり周期発生信号を送るのかを決定する「(2)当たり台の抽選」を行う。
1台を抽選する場合と複数の台を同時に抽選する場合が存在する。隣り同士でほぼ同時に魚群や大当たりが発生するのはこのためである。
たとえば、今回は「遊戯台A」と「遊戯台C」が抽選され「(3)当たり周期発生信号が台に向けて送信」されたとします。ここで、すぐにこの2台が大当たりをするわけではありません。
「遊戯台A」と「遊戯台C」の主基盤はその信号を受け取ると、当たりを決める主基盤の電子ルーレトの当たりの幅が広がり、
通常369.5分の1の「(4)大当たり確率が約10?60分の1に変動」し、当たり易い状態(=隠れ確変状態)に移行する。
同時にスーパーリーチや魚群などの熱い演出や絵柄が揃いやすい状態になるように「(5)副基盤に演出開始信号」を送信する。
このような現象が本当にあるのか疑問に思われるかもしれない。しかし、大当たり後の確率変動中には、副基盤から出てくる演出はほとんどのリーチが魚群やスーパーリーチであるため、これは充分可能となるのである。
このような、確率変動状態になると、(6)を飛ばしてすぐに、大当たりや、IN沖縄以降は「突確」がくる場合もあり得るが、通常は、副基盤の演出で「(6)枠外で数字が揃ったり、魚群、スーパーリーチや1×9リーチ等の当たり出目が発生」し易い状態になる。これらの演出が、魚群ハズレや1×9リーチハズレとして大当たりの直前に出現する必然的な「当たり出目」の現象として現れる。
これが、「オカルト現象」の仕組みである。
その後、スタートチャッカーに入った玉が、そのまま主基盤のルーレットの大当たりに入賞すれば、遊戯台Aのように、「(7)初期大当たり」となる。
しかし、いくら確率が上がって「当たり出目」が発生しても、運悪く玉がルーレットの大当たりに入賞していない場合は、
魚群、スーパーリーチ等が発生したとしても、プッシュボタンを連打しようと台を叩いたとしても、大当たりは来ない。
しかし、そのままずっと確変状態が続くわけではない。主基盤からは、「(5)演出開始信号」と同時に大当たりを何とか阻止しようとする「(8)リセット信号・停止信号」も送られているので、遊戯台Cのように、「(9)サブマリン打法によるリセットする出目」や当たり信号の滞在を停止する「停止出目」が出現するのである。
つまり海シリーズでは、魚群を走らせ台をリセットしようとするようにプログラムしてあるため、魚群出現の現象が必然的に発生する。
魚群発生によりリセットされた遊戯台Cは、「サブマリン打法」により大当たりがくるかこないかの判定ができるわけである。また「魚群」が出現した場合は、その後「(10)通常またはハマリ確率に戻り」大当たりから遠ざかっていく。
また、大当たりし易い周期が続くのは、「(3)当たり周期発生信号が台に向けて送信」された後、約5分間(約50回転位)で、副基盤が大当たりの周期発生信号を受け取った直後が、一番当たりやすく、その後はリセットや停止信号のため、通常に戻っていく。
したがって、魚群が出てから大当たりが来ない場合は、次の当たり周期信号を受け取るのは30分以上先になることが多く、結果としてハマリになる場合が多い。また、リセットや停止信号が来ない場合は、延々と連チャンが続き、大連チャンとなるわけである。
つまり魚群の発生状況で、大当たり周期が続いているのか、通常またはハマリ確率に入ったのかが判定できるのである。
若干複雑な内容となっているが、「サブマリン打法」を手に入れた場合には、
大当りが意図も簡単に呼び込めるようになるので、
あくまでオカルトの海シリーズの内部の知識として覚えておくのも損は無いだろう。