第参話「鳴らない、電話」
A transfer
非常召集。先、行くから。
第4使徒の襲来、トウジに殴られて倒れているシンジを見下ろしながらの走り去るときのセリフ。
綾波レイ:色白で青色の髪と赤い瞳を持つ細身の少女。生年月日などに至るまで記録は全て抹消されており、唯一14歳であることのみが劇中で明かされた個人情報である。「クール」「大人しい」と言うよりも、ほとんど感情を表に見せず、無口で無表情。口数も少なく、他者への興味が希薄だが、ネルフ司令・碇ゲンドウに対してのみ心を開いていた。後に交流を持ち、親身に接してくれた碇シンジに心を開いていく。それに伴い、自我の芽生えと感情も僅かながらに見せ始める。 本作に置ける最大のキーパーソンとして、重大な役割を果たすことになる。物語の始まる直前にあったEVA零号機の暴走事故により重傷を負っており、序盤は包帯姿で登場している。
Wikipediaより引用 http://ja.wikipedia.org/
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Rei I
レイが眼鏡に手をかけようとした時、慌てたシンジはレイに抱きつくように倒れた。倒れたまま動けないシンジにレイがかけた言葉。
シンジはレイの胸に手を置いている事に気付き慌てて立ち上がる。立ち上がり下着を身に着けながら何か言おうとしているシンジにレイがかけた言葉。
NERV内のエスカレーターでシンジがレイに「さっきはごめん。」それに対してのレイの言葉。
シンジはレイにEVAに乗るのが怖くないのかと聞いたときの返答。
シンジが前回の実験失敗の話をしたときのレイのセリフ。
零号機の起動実験を行うレイ。ゲンドウがレイに「レイ、聞こえるか」と話しかけたときの返事。
起動に成功する零号機。その後のレイのセリフ。
Rei II
シンジの病室に食事をカートにのして入ってくるレイ。シンジは気付いたときのレイのセリフ。
レイが手帳の内容を読み上げる。
カートから新しい服を出し裸のまま起き上がろうとするシンジに投げるレイのセリフ。
慌てるシンジに対してのレイのセリフ。
何も食べたくないというシンジにレイが言う。
シンジの「またあれに乗るの」に対してのレイのセリフ。
「僕はいやだ、綾波はまだあれに乗って怖い目にあったことがないからそんなこと言えるんだ」と拒否するシンジに対してのレイのセリフ。
病室を出て行く途中のレイのセリフ。
リツコとミサトから作戦内容を聞くシンジとレイの返事。
「そぉよ。」とミサト。
ミサトに対するレイの返事。
「時間よ。二人とも着替えて」とリツコに対するレイの返事。
更衣室でのシンジのセリフ。「これで死ぬかもしれないね。」に対してのレイ。
待機中、シンジと平行に座るレイにシンジが話しかける。 シンジ「綾波は何故これに乗るの?」 に対して。
「絆?」と言うシンジに対して。
「父さんとの?」と言うシンジに対して。
「強いんだな、綾波は。」 と言うシンジに対して。
「自分には他にもないってそんなこと言うなよ。別れ際にさよならなんて悲しいこと言うなよ。」と泣きながら話すシンジに対して。
Both of You, Dance Like You Want to Win!
ベンチに座って本を読むレイ。アスカが自己紹介して 「仲良くしましょ。」に対して。
アスカ「そのほうが都合がいいからよ。色々とね。」 に対して。
ミサトのマンションで第7使徒を倒すためユニゾンの練習中のシンジとアスカが全くうまくいかない。ミサトが呼ぶ 「レイ。」
ミサト「やってみて。」に対して。
MAGMADIVER
リツコから第8使徒の発見を聞くシンジ、レイ、アスカ。担当はアスカに決まりレイが言う。
レイと零号機は本部での待機を命じられた時の返答。
D型装備の弐号機を見てアスカは作戦を嫌がる。シンジが何か言おうとした時、レイが言った。
The Day Tokyo-3 Stood Still
ネルフの本部ゲートでレイ、シンジ、アスカがIDカードを通すが停電のため動かない。レイが言う。
シンジ「下で何かあったってこと?」に対して。
携帯電話で本部に連絡しようとするレイだが。
緊急マニュアルを出してベンチに座るレイが言う。
道に迷って言い争いをするシンジとアスカに対してレイが言う。
アスカ「何よ優等生?」に対して。
日向が第9使徒の襲来を告げてレイが言う。
「右ね。」と言うアスカに対して。
「アンタ、碇司令のお気に入りなんですってね。「アンタちょっとひいきにされてるからってなめないでよ!」とレイを睨むアスカに対して。
手では開けられない所にドアがある。鉄パイプを手にするレイが言う。
零号機で横穴を這って進みレイが言う。
使徒の酸攻撃を受けてレイが言う。
3機のエヴァは攻撃でライフルを落としてしまいレイが言う。
アスカはレイにハ゛ックアッフ゜に回るように言う。
使徒を倒し、 「灯りがないと人が住んでる感じがしないわ。ほらこっちのほうが落ち着くもの。」 と言うアスカに対してレイが言う。
She said, "Don't make others suffer for your personal hatred."
第10使徒襲来。遺書を書くかたずねるミサト。別にいいと答えるアスカ。そしてレイが言う。
作戦が終わったらステーキを奢るというミサト。アスカはレイに「アンタも今度は一緒に来るのよ。」と言うが。
「どうして?」と言うアスカに対してレイが言う。
エヴァの配置を決めるミサト。レイが質問する。
作戦が開始される。電線を飛び越えている零号機。レイはアスカに向かって、レイが言う。
屋台のラーメン屋の前に立つ4人。レイが言う。
LILLIPUTIAN HITCHER
プラグスーツを使わずに直接肉体からハーモニクスを行うため裸で模擬プラグに乗る3人。「気分はどう?」 と聞くリツコに対してレイが言う。
「レイ、右手を動かすイメージをしてみて。」と言うリツコに対してのレイの返答。
WEAVING A STORY
レイの独白シーン。
「どう、レイ?久々に乗った初号機は。」と聞かれレイが答える。
リツコ「レイ、あがっていいわ。」に対してレイが言う。
Those women longed for the touch of others' lips, and thus invited their kisses.
シンジ「明日父さんに会わなきゃならないんだ。何話せばいいと思う?」に対してレイが言う。
シンジ「ねぇ、父さんってどんな人?」に対してレイが言う。
シンジ「うん。掃除の時雑巾絞ってたろ?あれってなんかお母さんって感じがした。」に対してレイが言う。
シンジ「案外、綾波って主婦とかが似合ってたりして。」頬を赤く染め、目が泳ぐレイ。
Splitting of the Breast
シンクロテストで一番になるシンジ。更衣室でアスカをおいて出て行くレイが言う。
第12使徒の襲来。言い争うシンジとアスカ。「戦いは男の仕事。お手本を見せてやるよアスカ。」と言うシンジ。バックアップに回るアスカ。そしてレイ。
シンジ「綾波、アスカ、そっちの配置はどぉ?」に対してレイが答える。
使徒に攻撃をした初号機が使徒の影に吸い込まれていき、レイが言う。
撤退を指示するミサトに対してレイが言う。
待機中、シンジの独断専行を責めるアスカ。アスカの前に立ちアスカを見つめるレイ。「シンジの悪口を言われるのがそんなに不愉快?」に対してレイが言う。
号機の中で夢を見ているシンジ。夢の中で平手打ちをくらわすレイが言う。
病室で寝ているシンジ。気付いて起き上がるシンジにレイが言う。
「でも、もう大丈夫だよ。」と言うシンジに対してレイ。
FOURTH CHILDREN
エスカレーターをゲンドウと一緒に登るレイ。「レイ、今日はいいのか?」と言うゲンドウに対してレイが答える。
ゲンドウ「学校はどうだ?」に対してレイが答える。
ダミー装置の中でLCLに浸かるレイ「レイ上がっていいぞ。」と言うゲンドウに対してレイが答える。
ゲンドウ「食事にしよう。」にレイが答える。
レイが帰ってくると部屋にシンジとトウジが学校のプリントを届けにやってきていた。枕に付いていた血が消え、冷蔵庫の横のダンボールも無くなっていた。「おじゃましとるでー。」と言うトウジに対してレイが言う。
プリントを持ってきたことを言うトウジ。ゴミを勝手に片付けた事を言うシンジに驚いて赤くなるレイが言う。
シンジ達が帰った後ベッドにうつ伏せてレイは呟く。
AMBIVALENCE
学校の屋上。一人でいるトウジの後ろに立ち話しかけるレイ。
トウジ「なんや、綾波か。シンジやったらここにはおらへんで。知っとんのやろ?ワシの事。」に対してレイが答える。
トウジ「人の心配とはめずらしいな。」に対してレイが言う。
トウジ「お前が心配しとるのはシンジや。」に対してレイが言う。
松代でEVA参号機の起動実験中原因不明の爆発が起きる。待機中の零号機、初号機、弐号機。「松代で事故!?そんな、じゃあ、ミサトさん達は?」とシンジの問いに答えるレイ。
シンジ「使徒相手に僕らだけで。」に対してレイが言う。
松代の爆発の原因がEVA参号機によるものと判明。EVA参号機は使徒と認識される。目標を足止めしろとレイに命令するゲンドウにレイが言う。
使徒をライフルの照準で合わして、確信するレイ。
INTROJECTION
シンジの病室の前でベンチに座るレイが言う。
アスカ「今頃夢でも見てんじゃないの?」に対してレイが言う。
トウジの夢の中で電車の中で口げんかしているシンジとレイ。
シンジ「許せなかったんだ。父さんは僕の気持ちなんか分かってくれないんだ。」に対してレイが言う。
シンジ「分かろうとした。」に対してレイが言う。
シンジ「いいじゃないか。嫌なことから逃げて何が悪いんだよ!」に対してレイが言う。
第14使徒の襲来。「レイは初号機で出せ。ダミープラグをバックアップとして用意。」と命令するゲンドウ。だが初号機の起動に失敗するレイが言う。
「レイは零号機で出撃させろ。初号機はダミープラグで再起動。」と命令するゲンドウに反対するミサト。 そしてレイが言う。
レイが一人でつぶやく。
弐号機を倒し進行する使徒に対しN2爆弾を抱えて突撃する零号機。そしてレイが言う。
WEAVING A STORY 2:oral stage
病室。左目に包帯を巻いたレイが目覚め、言う。
シンジの夢の中。レイがシンジに言う。
シンジ「当たり前だよ、あんな父親なんて。」に対してレイが言う。
シンジ「当たり前だよ、ほとんど会ったことないのに。」に対してレイが言う。
シンジ「そうさ、父さんは僕がいらないんだ。父さんが僕を捨てたんだ。」に対してレイが言う。
シンジ「そうさ、そうに決まってる。綾波がいるから僕は捨てられたんだ。」後ろに立つ幼いレイが言う。
シンジの夢の中。レイがシンジに訊ねる。
シンジ「これまでは分からなかった。でも今は分かる気がする。」に対してレイが言う。
シンジ「うん。」に対してレイが言う。
シンジ「それは僕がエヴァに乗っているから。」に対してレイが言う。
シンジ「戦う。」に対してレイが言う。
「勝たなきゃいけない。みんな僕に優しくしてよ!」と叫ぶシンジ。「優しくしてるわよ。」とミサトの声。「私と一つになりたい?」と裸のミサトが迫る。「心も体も一つになりたい?」と裸のアスカが迫る。裸のレイが言う。
裸のレイが迫る。
シンジのサルベージ計画が始まった。シンジの心像風景の中のレイ。
裸のミサト、アスカ、レイの3人が優しく微笑みながら繰り返し問いかけてくる。
He was aware that he was still a child.
夜中にナオコのもとにやってきたレイにどうしたのか訊ねる。
「あらそう、じゃあ私と一緒に出ようか?」に対してレイが答える。
「でも一人じゃ帰れないでしょ。」に対してレイが答える。
「なに?」に対してレイが答える。
「人のことばあさんなんて言うもんじゃあないわ。」に対してレイが答える。
碇所長に怒ってもらわなきゃと言うナオコにレイは笑って答える。
Don't Be.
エレベーターに乗るアスカ。中には既にレイが乗っていた。長い沈黙の後レイがアスカに話しかける。
アスカ「心を閉ざしているって言うの?このあたしが。」に対してレイが言う。
アスカ「あの人形に?」に対してレイが言う。
アスカ「シンジだけでなく機械人形みたいなあんたに同情されるとはこの私も焼きがまわったわね。」に対してレイが言う。
アスカ「人に言われたまま動く人形のくせに。あんた碇指令が死ねと言ったら死ぬんでしょ。」に対してレイが言う。
Rei III
第16使徒襲来。ミサトはレイにしばらく様子を見るように言うが…
レイの意識の中。心の中に入ってきた使徒と向かい合う。
レイの意識の中「私と一つにならない?」にレイが言う。
「そう。でもだめ、もう遅いわ。私の心をあなたにも分けてあげる。この気持ち、あなたにも分けてあげる。痛いでしょ?ほら、心が痛いでしょ?」 一気に侵食されるレイが言う。
レイの意識の中「そう、寂しいのね。」に対しレイが言う。
レイの意識の中「一人が嫌なんでしょ?私たちはたくさんいるのに。一人でいるのが嫌なんでしょ?」に対しレイが言う。
零号機のコクピットの中。レイの膝の上に涙が零れ落ち、レイが言う。
凍結解除された初号機が出撃する。使徒の攻撃を受ける初号機。
一気に侵食される零号機。 「レイ、機体を捨てて逃げて。」と言うミサトに対してレイが言う。
シンジ「何がって、零号機を捨ててまで助けてくれたんじゃないか。綾波が。」に対してレイ。
病院。シンジがレイに話しかける。「よかった、綾波が無事で。ありがとう、助けてくれて。」 に対してレイ。
シンジ「覚えてないの?」に対してレイ。
レイの部屋。ゲンドウの眼鏡を握り潰そうとするレイ。その時、涙がこぼれる。
The Beginning and the End, or "Knockin' on Heaven's Door"
エスカレーターに乗るレイ。上ではカヲルが待っていた。カヲルがレイに話しかける。「君がファーストチルドレンだね?」「綾波レイ、君は僕と同じだね。」に対しレイが言う。
レイの部屋。一人つぶやくレイ。
Do you love me?
シンジの心の中。カヲルを殺したことに苦悶するシンジ。何故殺した?同じ人間だったのに。 「違う、使徒だったんだ。」 シンジの前に立つレイが言う。
シンジ「違う使徒だったんだ。」に対してレイが言う。
シンジ「そうだ。ああしなければみんな殺されてたんだ。」に対してレイが言う。
「人から幸せを与えられようとただ待ってるだけじゃないの。偽りの幸せを。」 と言うアスカ。その後ろに立つレイが言う。
アスカの心の中。苦悶するアスカ。 「エヴァに乗れないパイロットなんて誰もいらないのよ。」に対してレイが言う。
レイの心の中。心の内にいる何人ものレイが話しかける。
レイの心の中「みんな綾波レイと呼ばれているもの。」に対してレイが質問する。
レイの心の中「他の人たちがみんな私たちを綾波レイと呼ぶからよ。あなたは偽りの心と体を何故持っているの?」に対してレイが言う。
レイの心の中「いいえ。あなたは偽りの魂を碇ゲンドウという人間によって造られた人なのよ。人の真似をしている偽りの物体に過ぎないのよ。ほら、あなたの中に暗くて何も見えない、何も分からない心があるでしょ。本当のあなたがそこにいるの。」 に対してレイが言う。
レイの心の中それが絆。「でも本当のあなたは他にいるのよ。あなたが知らないだけ。見たくないから、知らないうちに避けているだけ。」 怖いから。「人の形をしていないかもしれないから。今までの私がいなくなるかもしれないから。」怖いのよ。「自分がいなくなるのが怖いのよ。みんなの心の中から消えるのが怖いのよ。」対してレイが言う。
レイの心の中「自分だけの世界もなくなるの。」怖いでしょ?「自分が消えるのよ。」怖いでしょ?に対してレイが言う。
ゲンドウがレイの前に立つ。「さぁ行こう、今日この日のためにおまえはいたのだ、レイ。」にレイが答える。
ミサトの心の中。「違う。これは幸せなんかじゃない。こんなの本当の自分じゃない。そう思い込んでるだけなの。」と叫ぶミサト。「そうしないと僕らは生きていけないのか?一緒にいないと怖いんだ。」とシンジの言葉にレイが答える。
シンジの心の中。人類補完計画の全てを知る。「真実は私たちには分からないもの。」とアスカ。「ただ自分で感じているものが事実でしかないわ。」とリツコ。そしてレイが言う。
シンジの創り出した世界。「あなたの望んだ結果なのよ。」とミサト。「僕が望んだ?」そしてレイが言う。
シンジ「この暗闇も、こも半端な世界も全て僕が望んだというのか?」に対してレイが言う。
Take care of yourself.
シンジ「でもこんな自分ならいらなくなってもいいと思う。」 に対してレイが言う。
「だって私はいらない人間だもの。」とアスカ。「やっぱり僕はいらない子供なんだ、僕の事なんかどうでもいいんだ。」とシンジ。「そうよ、私たちはみんな同じなのよ。」とミサト。「心がどこか欠けているの。」とリツコ。「それが怖いの。」とアスカ。そしてレイが言う。
「だから今、一つになろうとしている。」とミサト。「お互いに埋め合おうとしている。」とアスカ。そしてレイが言う。
「だからお互いを補完しなければいけない。そうしなければ生きていけないからだ。」とゲンドウ。本当に?そしてレイが言う。
「それが知りたくて生きているのかな?」 とアスカ。対してレイが言う。
「もちろん私のためよ。」とアスカ。「多分自分のために。」とシンジ。そしてレイが言う。
「分からない。」 とシンジ。そしてレイが言う。
「嬉しいに決まっているわよ。」とアスカ。そしてレイが言う。
「楽しいことしかしたくないの。」 とミサト。辛いことや寂しいことから逃げてはダメだと自分に言い聞かせるシンジ。レイが言う。
「逃げ出したら辛いんだ。」 とシンジに対してレイが言う。
「辛かったんだよ!」 とシンジに対してレイが言う。
「でも嫌だ、逃げるのはもう嫌なんだよ。そう、逃げちゃダメだ。」とシンジ。「それはただ逃げるほうがもっと辛いと感じてるからよ。」とミサト。「逃げ出した辛さを知ったから。」とアスカ。そしてレイが言う。
自分の価値を顧みないシンジ。それはレイも同じかもしれない。
自由な自分の価値を顧みないアスカ。それはレイも同じかもしれない。
公衆電話の受話器を持つシンジ。受話器からはシンジのことが嫌いだというみんなの声が聞こえる。「ほら、みんなそう思ってる。きっとそう思ってるんだ。」とシンジ。
シンジ「違う、だって僕は僕が嫌いだもの。」 に対してレイが言う。
シンジ「だけど、エヴァに乗るとみんなが誉めてくれる。だから嬉しい。だけど嬉しくない。」に対してレイが言う。
シンジ「分からない。でも今の僕にはエヴァしかない。」に対してレイが言う。
「雨、憂鬱な気分、僕の気分みたいだ。好きじゃない。」とシンジ。「朝、今日の始まり、嫌な一日の始まり。好きじゃない。」とアスカ。「何を願うの?」とミサト。「何が欲しいの?」とアスカ。それに対してレイが言う。
嫌わないで。「怖いものは、」・・・・・拒絶とシンジ。対してレイが言う。
「そばにいてもいいの?」 とシンジ。 対してレイが言う。
「私のこと好き?」とアスカ。「ママの所へ行きたいの?」と幼いアスカが問いかける。「行きたくない。」とアスカ。「お父さんの所へ行かないの?」と幼いシンジが問いかける。「行きたくない。」とシンジ。対してレイが言う。
「何を願うの?」とミサト。不安の解消。対してレイが言う。
寂しさの解消「僕には生きる価値が無い。」とシンジ。「生きていくだけの価値が無い。」とアスカ。対してレイが言う。
自分の形に疑問を抱くシンジ。そしてレイが言う。
「そうだ、僕の服、僕の靴、僕の部屋。それらが僕の一部。」 とシンジ。 対してレイが言う。
「僕と感じているものが僕、僕は僕自身でしかないのか?でも僕は分からない。僕はどこにいるんだ?僕って何なんだ?誰も僕のことなんて分かってくれないんだ。」とシンジ。「あんたバカァ!?そんなの当たり前じゃん。誰もあんたのことなんか分かんないわよ。」とアスカ。「あなたのことを労わり、理解できるのは自分しかいないのよ。」とミサト。対してレイが言う。
「そんなこと言ったって自分が無いんだ、分からないんだ。大事にできるわけないよ。」とシンジ。対してレイが言う。
「今のあなた、」とミサト。「今のあなたの周りの人々、」とアスカ。そしてレイが言う。
「どれもずっと永遠に続くものではないわ。」とミサト。「あなたの時間は常に流れ、」とアスカ。そしてレイが言う。
シンジ「何も無い世界に一人投げ出されるシンジ。これが自由。」そしてレイが言う。
「僕が考えない限り?そんな、どうしたらいいのか分からないよ。」 とシンジ。そしてレイが言う。
どうしたらいいか分からないシンジに「不自由をやろう。」と言うゲンドウ。ゲンドウの言葉で大地が出来た。そしてレイが言う。
「あなたは地に立たなければならない。」 とミサト。そしてレイが言う。
「他人との違いを認識することで自分をかたどっているのね。」 とミサト。そしてレイが言う。
シンジの心に現れた一つの世界。エヴァのパイロットではない世界。シンジとアスカが幼馴染の世界。学校へ走って行きながら今日来る転校生の話をしている。
食パンを口にくわえて走るレイ。曲がり角で走ってきたシンジとぶつかる。
教室でミサト先生が転校生を説明する。「よろこべ男子〜。今日は噂の転校生を紹介する。」
「あっ」とシンジとレイがお互いを発見する。
「あんたがシンジに勝手に見せたんじゃない!」とシンジをかばうアスカ。
もとの世界に戻ったシンジ。「そうだ、これも一つの世界、僕の可能性。今の僕が僕そのままでない色々な僕自身があり得るんだ。そうだ、エヴァのパイロットでない僕もあり得るんだ。」シンジの周りにみんなが現れる。「晴れの日は気分良く。」とミサト。対してレイが言う。
「そう教えられたらそう思い込んでしまう。」とアスカ。「ただお前は人に好かれることに慣れていないだけだ。」とゲンドウ。「だからそうやって人の顔色ばかり伺う必要なんてないのよ。」とミサト。「でも、みんな僕が嫌いじゃないのかな?」と問いかけるシンジ。「あんたバカァ!?あんたが一人でそう思い込んでるだけじゃないの。」とアスカが答える。「でも、僕は僕が嫌いなんだ。」とシンジ。優しく微笑みながらレイがささやく。
シンジの周りを囲むようにみんなが立ち拍手をしながら「おめでとう」と言う。レイも笑顔で拍手しながら言う。
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